いきなり、よくわからない写真ですよね。
左側の黄色が、ビフォー、右側の紫色がアフター。

ウレアーゼ

これ、簡単に言うと、胃の中にピロリ菌がいるかどうかを調べる、ウレアーゼ試験というものです。
胃カメラをやった時に、胃の粘膜をちょっとだけつまんできて、この黄色い液体に漬け込みます。で、ピロリがいると、ピロリが産生するウレアーゼに反応して試薬が、紫色に変わっていくというわけです。
これは、ピロリ菌いますよ、という結果ですね。
うちのクリニックでは、9時診察開始で、その前に8時過ぎから、毎日胃カメラの検査を二人ずつ行っています。
診察時間中はなかなか、検査をする余裕がないので、この時間にやっています。
で、時にこのウレアーゼ試験をしているのですが、保険診療で、この検査をするには、ある一定の条件があります。
①胃潰瘍(胃潰瘍瘢痕)、十二指腸潰瘍(十二指腸潰瘍瘢痕)が認められること
②内視鏡で萎縮性胃炎という胃炎が認められること
このいずれかがあって、ピロリ菌の診断、治療の適応になってくるのです。
最近は、「テレビで見たんですが、ピロリ調べたいんです。簡単に調べられるんですよね」と来院される方が結構、いらっしゃいます。
ピロリチェックの方法としては、
・血液検査
・尿検査
・便検査
など、各種ありますが、実はこれらも上記と同様なのです。
ちょっと心配だから、血液検査でチェックして欲しいという場合には、残念ながら、健診と同様なので、自費での扱いになってしまうのです。
もちろん、テレビではそんな話はしてくれないので、いらっしゃった方はわかりませんよね。
自分の体、健康に関心を持ってもらえることは、とてもいいことなのですが、いつも説明をすることになるので、少しはその回数が減ってくれる事を願い、こんな風にブログにも書いてみました。
そうは言っても、皆様にしっかりと、来院された方には、ご説明させていただきますからね、ご安心を(笑)。