皆様、おはようございます。
これまで、繰り返しこのブログでも、新型コロナについては取り上げてきています。
マスコミの報道に出てくる情報がどれだけ信憑性があるのか、わからないところもありますね。
ただ、先週、今週あたりの同業の仲間とのやり取りから、自分自身で確認できる確かな情報もあります。
なので、近隣の皆様が、なるべくパニックにならないような情報発信も大切かと思いますので、不安を煽るような内容ではなく、わかる範囲で知りうる事について書いてみたいと思います。
まず、連日報道に出ている通り、東京では新型コロナ感染している方は明らかに増えていますね。仲間の勤務している病院でもコロナで入院した話はしょっちゅう聞かれるようになりましたし、仲間のクリニックの外来患者さんでもPCR陽性でしたという方も出てきました。
つまり、どこか遠い町で感染が流行しているのではなく、まさにそこで感染が流行しているのです。
そして、昨日の報道で、横浜市立市民病院で研修医で陽性が確認され、濃厚接触の医師49人が自宅待機となったと報じられています。これは、市民病院で医師が突然50人少なくなる事を意味します。
川崎市でも、聖マリアンナ医大の職員の感染が報道されています。これも濃厚接触が考えられる医師や看護師は自宅待機を強いられる事となります。
今週は、この周辺のクリニックでもコロナ陽性の患者さんが出ている話も実際耳にしております。
東京だけでは当然なく、その隣の川崎、横浜も現在、流行爆発のリスクがとても高い地域となっているわけです。
では、そのような状況で僕たちはどうすればいいのでしょうか?
はい、繰り返しますが、もう他人事ではなく、自分自身、そして家族、友人たちに今起きている事だと再確認する事です。
人にうつさない(自分はもううつっている可能性あり)、人にうつされないという事です。
完全に防ぐ事はもちろん出来ません。でも、自分に出来る事をする。
人との接触を避ける。何かよくわからないものに触ったら、まず手洗い。鼻をかむ前、目をこする前、顔に手を持っていく前にまず手を洗う。
換気の悪い場所に長居しない。多くの人が集まっているところに近寄らない。人前で大声で話し合わない。
なんだ、そんな事か、しつこいなと思われるでしょうが、これを皆が繰り返し、しつこくやっていくしかないんです。
医療従事者に感染が広がると、通常の診療が立ち行かなくなるのは、もうこのブログを読んでいる方ならわかりますよね。
実は、クリニックをやっている院長の中にも、スタッフの安全を考えて、クリニックを閉めたほうがいいのでは、と悩んでいる仲間もいます。
医療関係者の中ではそれほど切羽詰まっています。
でも、クリニックが軒並み閉まったら、コロナ以外の病気で体調が悪化する可能性が高くなります。
なので、大きな病院の負荷を少しでも軽減できるよう、当院では引き続き発熱の患者さんの診察も継続します。
しかし、患者さん同士での感染リスク、スタッフへの感染リスク、スタッフからの患者さんへの感染リスクを少しでも軽減するために、来院前に一本お電話いただけると助かります。時間によるトリアージ、部屋誘導などの工夫が出来るようになりますので。よろしくお願いします。
あと、これも良く言われることですが、今後は、重症の患者さんだけが入院対応、軽症の方は自宅で踏ん張るというフェイズになってきます。
そして僕らが考える軽症と、一般の方が考える軽症は、大きな差があります。
医療従事者が考える軽症は、入院して、もしかしたら呼吸器管理が必要かも、という人が重症であって、39℃の熱がしばらく続いて、咳がひどくて辛いという方も、酸素はしっかりと保たれていて、なんとか動けるとなると、それは軽症と考えて、自宅で踏ん張ろうとなるわけです。
これって、若い人でも結構きついんです。でも、そういう対応しないと、入院ベッドはどうにもなりません。
自分の家族がそんな苦しい状況になるの、辛いですよね。
ですから、自粛疲れと言わず、学校に行けずに勉強ができないと言わず、まずは自分に何ができるか、考えて行動しましょう。あ、行動しないほうがいいのか!
医療スタッフは、自分の感染リスクに不安を感じながら、診療を続けています。是非、皆様、よろしくお願いしますね。
勢いで書いて、まとまりのない文章になってしまいました。また、次回をお待ち下さい。