院長ブログ

中高生のワクチンどうしましょうね。(2021年6月22日)

皆様、おはようございます。
連日、ワクチンについては色々と質問を受けております。

当院のある川崎市では、今週40-59歳までの市民に接種券が発送され、来週は12-39歳までの市民に接種券が発送されます。
そこで最近、よく聞かれるのが、「うちの子供、打たせたほうがいいでしょうか?」「うちの子供、打たせないほうがいいでしょうか?」という未成年の方への接種についての質問です。
まあ、今回初めて接種をするワクチンですし、マスコミ報道でさまざまな有害事象、副反応などを見聞きすると不安になりますよね。
実際、本当に長期的な副反応はないのか、これは現時点では誰も答えられません
今後、接種した人たちの経過を見て、その結果を皆で共有して情報蓄積していくしかありません。
ただ、これまでのmRNAワクチンに対しての研究などでは長期的な問題は見られず、mRNAワクチンの機序からは、接種後1年以上が経ってからの副反応は想定されていません

なので、結局は日本小児科学会も「健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。」と慎重な対応となっております。
このあたりはよろしければ、日本小児科学会のスタンスについてリンクを貼っておきます。
新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~

そんな状況において、どう考えていきましょうか。
まず、今回の新型コロナワクチンについては感染予防効果はかなり期待のできるワクチンです。
そして、ワクチンは打つ人が多くなるほど、ワクチンを打っていない人も含めて、感染リスクが下がることになります。
感染者の周りにワクチンを打っていない人ばかりだと、一気に感染拡大が起こります。
反対に感染者の周りの大多数がワクチンを打っていると、感染が広がりにくく、結果としてワクチン未接種者の感染リスクが下がることになるわけです。
よって、未成年のお子様がいる方は、まず自分とその周囲の大人達がワクチンを接種することが大切になります。
その上で、重症化のリスクが高い基礎疾患をお持ちの子ども、様々な感染リスクの高い接触がありうる子ども(コンタクトの多いスポーツ、部活動をしているなど)などは保護者の方と本人が相談して、接種するか判断するのがいいのではないかと思います。

つまり、現時点で接種券が来たからすぐに打たないと、と考えずに「うちの子どもは、歩いて通学、学校と家の往復でそれほど感染リスクはない」と判断されたら、周囲の大人がまず接種をして、そしてその後のウイルスの流行状況などを勘案して接種の判断をするというのもありだと思います。

悩まれましたら、また一緒に相談して、悩みましょうかね。