院長ブログ

新型コロナウイルス感染の現状(2021年7月28日)

みなさま、こんにちは。

さて、東京は緊急事態宣言中。
そして神奈川県、千葉県、埼玉県も緊急事態宣言要請を検討中。
まあ、新規感染者数、激増していますからね。

正直、緊急事態宣言自体は、東京は宣言中でも順調に感染者増えており、効果については大いなる疑問はあります。
一方で、ただの風邪だから、放っておけばいいという見解には、残念ながら頷けないものもあります。
重症にならなければいいじゃないか、重症になった患者さんだけしっかりフォローすればいいじゃないか。
そういった意見もあると思います。
ですが、日々、発熱外来をしている一開業医としての見解からすると、「ここ最近の状況はちょっとやばい」という感触です。
今年の1月初めにちょっと感染拡大がありましたが、現在はその時の比ではありません。
もうバンバン陽性出ています。
そして、高齢者はワクチンを打っている効果もあり、感染している人が少ないので、結果として重症者が少なくなっているのは事実です。が、感染者が増えれば、当然、その家族など感染のリスクは上がります。
実際、そうした中で一定数の重症者が出てくるのです。
なかなか、陽性患者さんのその後の動向を追えないんですが、当院で陽性診断をした中でも、呼吸状態が悪くなり、入院になっている人もいらっしゃいます。

ここ最近の当院、そして周囲のクリニックでは、間違いなく陽性診断数はこの1年半で最も多くなっています
家族全員陽性とか、20人の集まりで16人陽性になったとか、それは本当に多くなっています。
で、その結果、どうなっていくか。
まずは、多くが普通の風邪程度の症状だったとしても、一部は38℃を超える発熱が1週間以上続く、咳がひどくて苦しい状況が続く、全く味がしなくなってしまった、全く匂いがしなくなってしまったなど、日常生活にかなり影響が出てくることが見られています

それだけでも感染したくないなぁと思うのですが、現状、やはり入院患者さんが増えているので、本来なら入院適応になる中等症(酸素投与が必要なレベル)でも入院が出来なくなりつつあります。
酸素が必要なレベルの息苦しさがあっても入院できない。下手したら、自宅療養だと、酸素投与もできないという状況になり得るのが今です

うちのクリニックも今、スタッフと相談して、何かできないかと考えています。
7月いっぱいはワクチン接種にかなり精力を注いできました。
が、8月からは少しそのペースを落とさせていただきます。これはワクチン供給が不安定になる可能性があるのも理由の一つですが、もう少し診療に注力できるようにということです。
で、今後、新型コロナ感染がさらにひどくなる可能性があるので、自宅療養中の感染患者さんが入院はできない、だけども酸素投与をする必要があったり、さらなる投薬が必要だったりというときに往診できる体制にしていきたいと思います
残念ながらマンパワーに限りがあるので、今よりもさらに訪問診療体制を強化するのはすぐには難しいです。
そのため、現在二人体制で行っている外来の時間、一人の医師に外来を任して、もう一人の医師が臨時往診に行くという方法を考えています。
結果として、外来診療で待ち時間が長くなる可能性が高くなりますが、今の現状を理解いただき、ご容赦いただければと思います
そんな事しなくても大丈夫。結局そのニーズはなかった。
と僕の杞憂に終われば、これほど嬉しいことはないのですが、現実的にそんな状況がすぐ目の前にあると危惧しています。

だからと言って、緊急事態宣言がベストとは思えません。
各自がそれぞれ、自分のできることを考えて行動しましょう。

そして、一番声を大きくして言いたいのは、決して感染した方を責めないで欲しいということです。
皆様、それに対する不安が強いと感じます。
今現在、陽性の診断がでる方を見ても、どこで感染したのか、まったくわからない人が多々います。
風邪を引かないように注意したって、風邪を引くことはいくらでもあるんです。
風邪を引いた人にはやっぱり、「大丈夫?お大事にしてくださいね。何か手伝えることありますか?困ったことがあったら言ってね。」という対応がいいんじゃないかなと思います。
新型コロナも同じです。お互いに労りの気持ちを持って乗り切りましょう!

あとは、体調悪かったら仕事休んでくださいね。体調悪かったら学校も休んでくださいね。

周囲は誰かが休んだら、お互い様の精神でフォローし合いましょうね。