みなさま、こんにちは。
明日にも緊急事態宣言が発令するのでは、という状況で、先が見えず、不安ではありますね。
ただ、パニックになっても残念ながら事態は好転しないので、冷静に対応するようにしていきましょう。
さて、日本赤十字社からこんなサイトが公開されました。
新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
新型コロナウイルスには3つの顔がある
1 病気そのもの
2 不安と恐れ
3 嫌悪・偏見・差別
これら3つがお互いに関わり合っていって、負のスパイラルに陥るのですが、それをなんとか断ち切りましょうという内容です。
実際、医療機関でも、コロナ陽性患者さんが出ると、その後そこのスタッフがかなり激しく風評被害に晒されている話を複数、耳にします。
今、川崎でも新型コロナ陽性は増加傾向にあり、当然、当院でも同様のことが起こりうる状況なわけです。
また風評被害だけでなく、医療機関ではスタッフにも、そして来院される患者さんにとっても感染リスクが高くなります。
そんな中、東京ではマスクや消毒用物品などが不足してクリニックを閉めているところもあるようです。
マスクがなければ、残念ながら現状外来は出来ません。(マスクなしで患者さんと接触して、のちに患者さんがコロナ陽性と判明すると診察した医師も濃厚接触者として観察対象になります)
僕よりかなり年上の医師は、電話診療だけに切り替えているところもあるとのことです。
これは、自身が感染すると、命を落とすかもしれないという不安からでしょう。
またスタッフから不安の声が上がり、診療継続を断念しているクリニックもあります。
でも、すべてのクリニックが閉めてしまったら、慢性疾患の患者さんの治療継続ができないです。
また、発熱の患者さんをすべてのクリニックが診ないとなると、新型コロナ以外の感染症の方の治療はどうすればいいでしょうか。
そういう思いで、外来を継続しているんだということを、患者さん達にも知っておいて欲しいのです。
感染症専門の病院は、それは比較にならないほど、ドクター、看護師、スタッフ、みんなが疲弊しています。
そして、発熱の患者さんが軽症であっても皆、そういった病院に受診するというのは、無理だし、その患者さん達を受け入れるのは、外来を行なっているクリニックだと思います。
なので、病院の医療スタッフも、クリニックの医療スタッフも、そして患者さん達もみんなで、それぞれ、辛抱するところは辛抱して、この大変な時期を乗り切りたいと思います。
で、前置きが長くなりましたが、うちの現状の対策をこちらに書いてみます。
・スタッフは普段マスクなんて全くしない私(院長)を含めて、全員が診療中、マスクをさせていただきます。これは、防御という意味と、こちらから患者さんにうつさないという意味の両方があります。
・エアロゾルが発生(感染リスクを高める手技)する迅速検査(インフルエンザなど)は極力行いません。万が一、行う場合はマスクに手袋、ゴーグル、ガウンを着るという体制で行いますので、ご了承ください。
・この時期、まだ肌寒いですが、空気が滞らないように窓を開けて換気をさせていただきます。
・朝、昼、夜と人が触る部分をすべてアルコール消毒するようにしています。
・患者さんには来院時に受付でアルコール消毒していただくか、トイレで手洗いをお願いしています。
・発熱患者さん、咳などの上気道炎症状がある患者さんは別室に誘導したり、お電話いただいて、時間で分離をさせていただいております。
・慢性疾患の患者さんは診察時間を普段よりも最小限として、対応させていただいております。
・担当医師の指名は、ご希望に沿えないことがあります。
・内視鏡検査も感染のリスクが高くなるため、新規の予約はほぼ止めさせていただいております。必要な場合は診察中にご相談ください。
・喘息の検査や呼吸機能の検査も現在は、一時ストップさせていただいております。
極力、クリニックでの患者さん同士の感染リスク、スタッフからの患者さんへの感染リスク、スタッフへの感染リスクを下げるように努めていきます。
ですので、受診される皆様にもご協力をお願いしたいのです。
・例えば、風邪症状の方は、マスクをしてきてください。
・スタッフも不安の中、必死に対応しております。慌ててアルコールで拭いている光景などを見るかもしれません。でもそれは上記の理由からです。どうか気を悪くなさらないでください。ただし、これは見逃せないということは、診察の時にお話いただけますでしょうか。
・診察をお呼びする順番も前後する可能性があります。会計の順番も前後するかもしれません。どうか、お互いに気持ちよくこの状況の乗り切れるように寛大な心で接していただけるとありがたいです。
私が新型コロナ感染してしまったら・・・・すいません。私が休みます。
ですが、そうでなければ、皆様が必要としている時にしっかりと診察を継続できるように踏ん張りますので、どうぞよろしくお願いします。
今、感染拡大しており、どうやっても、うつる時はうつります。特別な人が感染するわけではありません。
明日は自分が感染するかもという気持ちで、嫌悪・偏見・差別をしないスタイル、これを当院は実践していきますので、うちに来院される皆様も同じ気持ちで、よろしくお願いします!!

染谷貴志