院長ブログ

コロナで始まる2021年だからこそ、前をむいて。(2021年1月12日)

皆様、こんにちは。
ふと気付くと、なんだかんだとバタバタして、ブログを更新する機会を逸しているうちに2021年になってしまいました。
今年最初のブログ更新です。

さて、神奈川県も緊急事態宣言が再度、発令されました。
まあ、効果はどうなのか?という話もありますし、それぞれの立場で思いはいろいろあると思います。

そんな中、自分の置かれている環境について書かせていただきます。
そして皆様と色々と話をするとっかかりになればいいかなと思います。

まず、新型コロナウイルスの感染流行はどうなっているのか?
マスコミ報道では連日、東京が増えた、何人になった、何県が最多を更新した、などとみんなが恐れ慄くような話ばかりが伝えられています。
実際感染者の数はPCR陽性の数なのか、症状があって検査陽性なのか、無症状でアクシデンタルに陽性なのか、PCRの検査精度は担保されているのか、などなど様々なバイアスがかかっている可能性はあるかと思います。
で、報道や伝聞に関しては、自分の持っているデータだけでは正確に評価ができないので、それに対して意見をいうのもおこがましいので、当院の現状についてちょっとだけ書かせていただきます。
先だって、当院でも新型コロナウイルスに対して、隔離部屋を使ってPCR検査、抗原検査を行っている話は書かせていただきました。
2020年12月も連日、検査を行っておりましたが、その時点では検査陽性の方は週に1人とか2人という数でした。
それが年末年始を経て、先週から外来を開始しておりますが、1月になってからは毎日当院だけでも検査陽性(抗原検査もしくはPCR検査)が複数名出ております。
印象としては、増えてきているな、というのが実感です。
検査をしたほうがいいかなという発熱の方も増えています。

では、陽性の方の病状についてはどうなのか
幸いなことに、当院で診断をした陽性の方は、現状は軽症の方がいまのところは多いです。
これは年齢なども影響しますし、今後、家族にうつってしまった時に、高齢の方がどうなるかは、慎重にみていく必要があります。
熱がぱっと出て、翌日には下がってしまった方、味覚、嗅覚異常だけが続いている方、熱も上がらず、喉の痛みだけの方、38度を超える熱が複数日続いた方、などなど、症状からだけで、他の感冒などの疾患との見分けは難しいと感じています。

医療崩壊は起きるのか、起きているのか
何をもって、医療崩壊というのかという事はありますが、現時点で、コロナであるか否かにかかわらず、入院することは以前に比べてかなりハードルが上がっている事は、当院周囲でも間違いありません。
例えば、尿路感染症で熱が続いているんだろうな、入院して加療のほうがよさそうだ、などといった状況であっても、熱があるという事だけで、入院は困難を極めます。
まあ、病院としてもコロナの可能性が否定できないとなると、それ専用の病床でないと引き受けられないという事情も出てくるでしょうから、しょうがないかと思います。
また、コロナに関しても、以前であれば入院が妥当かと思われる方も、自宅療養で、と指示される頻度が増えています。療養施設に入れるハードルも上がっています。
ご自身が辛くなり、救急搬送を119番に要請して、救急隊員が家まで出動しても、そこで入院先が見つからず、結局自宅で待機してもらうこととなり、搬送せずに戻っていくという話も耳にします。
なるべく病院に負担がかかるのを軽減すべく、当院でも発熱患者さんの対応はしておりますが、それでも入院加療をお願いする必要が出てくる場合がありますが、その時の難易度がかなり上がっています。


緊急事態宣言には効果があるのか?
どうでしょうね。ないかもしれません。
でも、誰もが思っているのは、感染が広がらない方がいい、重症化する人が少ない方がいい、この病気で亡くなる人は少ない方がいい、辛い症状はもらいたくないという事ではないでしょうか。
政府が出したことだけを守れば、いいということでは、少なくともないですよね。
生きていくために、宣言は宣言として、店を続けないといけない人もいます。
宣言を守りたいけど、できない人もいます。
その人の立場は、その人にしかわからないことかもしれません。
20時以降にお酒を飲まなければいいわけではありません。
たとえ昼間だろうが、お酒飲んで、酔っ払って、大声でマスクなしで狭い部屋で騒いでいたら、感染リスクはぐっと上がります。
一方、20時過ぎだって、たとえ店でだって、ひっそり黙々とご飯食べて、酒飲んで、さっさと帰れば、感染リスクはそんな高くないでしょう。
ただ、どこかで線を引いて、みんなにアラートを出さないといけないから、基準として、今回の内容になっているんではないでしょうか。

声を大きくして(飛沫しないように注意笑)、言いたいのは、自分の頭で考えて、自分のできる感染拡大予防をそれぞれがやりましょうよ、ということです。
決して、20時までに店でガンガン酒飲んで帰れば、いいわけじゃないですよね。
大人しく節度を持って、他から非難されるリスクを背負って20時以降も営業をする店を、鬼の首を取ったように叩くのではなく、お互いがお互いを助け合えるように、支え合いたいものです。

まだまだ、このやっかいなウイルスとの攻防は続きますが、人間同士、心を傷つけ合うような悲しいことはしないで、乗り切っていきましょう!!