こんにちは。

今回は、食物アレルギーや蜂毒などによる重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)に対する新しいお薬、「ネフィー(エピネフリン点鼻液)」についてご紹介します。

これまで、アナフィラキシーの緊急補助治療薬といえば、太ももに針を押し当てて注射する「エピペン」が一般的でした。しかし、新しく登場した「ネフィー」は、鼻の中にシュッと噴霧する点鼻薬です。

当院でも処方が可能となりましたので、その特徴と注意点をお伝えします。

ネフィーの主な特徴

  • 針を刺さずに済む(効果は同等) エピペンのように針を刺す必要がないため、痛みへの恐怖感がありません。注射が苦手なお子様や患者さんご本人にとっても、大きな安心感に繋がります。「点鼻薬で本当に効くの?」とご不安に思われるかもしれませんが、効果はエピペンと同等であることが確認されています。

  • いざという時、周囲の人の心理的ハードルが下がる アナフィラキシー発症時は、一刻を争う対応が求められます。4月16日に発出された厚生労働省の事務連絡により、学校の教職員や保育士の方などが、ご本人に代わってこのネフィーを使用できることが正式に認められました。 他人の体に「針を刺す」という行為は、介助する側にとっても非常に勇気がいるものですが、点鼻薬であれば、緊急時の心理的なハードルが大きく下がることが期待されます。

費用(薬価)に関する注意点・ご相談

とてもメリットの多いネフィーですが、費用面では少し注意が必要です。

ネフィーの薬価(お薬そのものの値段)は、エピペンの約2倍に設定されています。 小児医療費助成の対象となるお子様であれば窓口負担は抑えられますが、3割負担となる成人の方にとっては、ご負担が少し大きくなってしまうのが実情です。

そのため、成人の方への処方につきましては、「針がない安心感」と「費用面」のバランスを考慮し、エピペンとネフィーのどちらがライフスタイルに合っているか、診察時にしっかりとご相談させていただきたいと考えております。

エピペンからの切り替えをご検討されている方、新たに処方をご希望される方は、どうぞお気軽に当院の医師までご相談ください。