こんにちは、そめや内科クリニック院長の染谷です。

前回の記事では、麻疹の症状や、年齢・記録からご自身の免疫を確認する方法についてお話ししました。今回は、気になるワクチンの現状と、当院から皆様へのお願いをお伝えします。

1. 麻疹ワクチンの現状と「優先順位」について

前回の記事を読んで「免疫がない世代なら、すぐにワクチンを打ちたい」と思われた方もいらっしゃるかと思います。しかし大変心苦しいことに、現在全国的に麻疹ワクチン、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の流通が滞っており、非常に入荷が困難な状況が続いています。

限られたワクチンは、現在以下の対象者へ優先して接種するよう国や学会から通達が出ています。

  • 定期接種の対象となる小さなお子様

  • 麻疹患者さんと接触した方(緊急接種)

  • 妊娠を希望される方や、抗体を持たない妊婦さんの同居ご家族 など

ご希望いただいてもすぐにワクチンを接種できないケースが多々ございますが、重症化リスクの高い方々を守るための優先順位に、何卒ご理解とご協力をいただけますと幸いです。

2. 当院に「疑い患者様」が来院された場合の対応

麻疹は空気感染を起こすため、ウイルスは患者様が退出された後も最長で2時間程度、空間に留まると言われています。

そのため、万が一当院の待合室や診察室で「麻疹の疑いがある患者様」を診察した場合、保健所の指導に基づき、同じ時間帯、あるいはその直後に当院にいらした他の患者様へ、後日当院から直接お電話などで状況確認のご連絡を差し上げる可能性がございます。

突然クリニックから連絡が来ると驚かれるかもしれませんが、これは皆様の体調確認と、万が一の際の早期対応(対象となる方への緊急ワクチン接種など)をご案内するための重要な措置となります。もし当院からそのような連絡があった際には、ご対応いただけますようお願いいたします。

3. 最後に:疑わしい症状が出た場合のお願い

もし「はしかかもしれない」と思われる症状(高熱や全身の発疹など)が出た場合は、絶対に直接クリニックへは来院せず、公共交通機関の利用も控えてください。

まずは必ず事前にお電話でご相談ください。他の患者様への感染を防ぐため、受診のタイミングや導線を分けてご案内させていただきます。

不安ではあっても、正しい知識を持ち、冷静に対応していくことが大切です。ご不明な点やご心配なことがありましたら、診察の際などに遠慮なくご相談ください。

そめや内科クリニック 院長 染谷 貴志