帯状疱疹ワクチンについて
2021年12月にこのブログで書かせていただいております。その内容はこちらからご覧ください。
帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)にかかった方は誰もが発症する可能性があります。水痘にかかると、そのまま、その原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスは体内に潜伏します。そして、免疫低下したときに帯状疱疹を発症するのです。80歳までには3人に1人は帯状疱疹が発症すると言われています。日本では高齢化人口の増加とともに帯状疱疹に発症数は増えております。
そして、帯状疱疹ワクチンの中でも新しいワクチンである不活化ワクチン(シングリックス)についても初回接種から10年までの帯状疱疹発症予防の有効性、安全性が照明されております。
2025年4月から川崎市で定期接種が開始になっております
詳細は川崎市のホームページに載っておりますのでご覧ください。リンクはこちら。
概略を書いておきます
対象となる方
1 実施期間中に65、70、75、80、85、90、95及び100歳を迎える方及び100歳以上の方
※ 101歳以上の方は、令和7年度に限り対象となります。
※ 経過措置(令和11年度まで)終了後は、65歳の方のみが対象となります。
ここで気をつけないといけないのは、65歳以上の誰もが対象となるわけではなく、5年刻みです。また、「自分は65歳だけど、まだ元気だから70歳になった時に打とうかな」と考えているともう70歳の時は対象外になってしまうということです。
今年度75歳になる方は、今年度を逃すと助成が受けられないので、ご注意ください。
2 接種日時点で60歳~65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(障害1級程度)
※ 接種時に、手帳や診断書等の証明書類を医療機関に提示していただく必要があります。
使用するワクチンと回数
帯状疱疹ワクチンの定期接種では、関係法令で定められた次の2種類のワクチンを使用します。
接種を希望される方は、この2種類のいずれかを選択して接種します。
◎生ワクチン
「ビケン」(阪大微研) 1回接種
◎組換えワクチン
「シングリックス」(GSK) 原則2か月以上の間隔を置いて2回接種
自己負担金
◎生ワクチン(1回接種)
4,000円(税込)
当院では任意接種(全額自己負担)では7700円(税込)となっています。
◎組換えワクチン(原則2か月以上の間隔を置いて2回接種)
1回あたり10,000円(税込)
※ 組換えワクチンは、2回の接種を実施しますので、合計の自己負担金は20,000円となります。
こちら、当院では任意接種(全額自己負担)では2回で合計44000円(税込)となっています。つまり、半額を下回る負担で打てるということですね。
ただし、自己負担金について、次に該当する方は免除制度が適用され、全額公費負担(無料)となります。
ア 生活保護世帯に属する方
イ 市民税非課税世帯に属する方
ウ 中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律に基づく支援の対象者の方
※ ア~ウいずれも、接種時に免除の対象であることを証明する指定の書類の提出が必要です。
繰り返しになりますが、65歳以上の方は該当する年度1回のみの助成となりますので、今年度対象の方は、今年度接種を受けないと、来年度以降はずっと助成の対象にならないということを覚えておいてください。対象となる方には個別に通知がいくとのことです。
当院では、生ワクチン、組換えワクチンともに予約を受け付けておりますので、ご相談いただければと思います。