前回の投稿から時間があきましたが,前回に引き続き肝炎について書いてみようと思います.
前回,健診で肝機能が悪かった人は一度ウイルスチェックをというお話をしましたが,
それより一歩手前,健診をみなさん,受けてくださいね.
「自分は,どこも痛くないし,元気だから大丈夫だよ」と思っていても,肝臓病というのはかなり進行しないと,
痛くもかゆくもないことがほとんどです.
なので,なんでもなくても血液検査でチェックをすることが重要になってきます.
で,肝機能の数値が高い人の大部分は,脂肪肝だったり,アルコールが原因だったりするんですが,
この数値を見ただけでは,脂肪肝だけなのか,ウイルスが隠れているかがわかりません.
なので,ここで一歩進んでウイルス検査が必要になってくるのです.
そして,ウイルス検査を受けた結果,残念ながらウイルスがいますよといわれたら.
そのときは,いやでも肝臓専門の内科にかかるようにしてください.
やっぱり,病気が見つかるのはうれしい話じゃないし,出来れば,無かった話にしたいですよね.
でも,早い時期に適切な対応をしていくことにより,放っておくよりもずっとずっといい結果になりますから.
なので,勇気を振り絞って内科の玄関をくぐってください.
みんながみんな,ウイルスがいるからってすぐに治療になるわけではありません.
状態が落ち着いている場合には,定期的に血液検査とエコー検査で様子をみることも出来ます.
そして,いざ治療というときも,その時,その時で治療の選択は何通りかあることが多いですので,
心を落ち着けて,担当のドクターの話を聞きましょう.
そして,分からないことは,充分に質問しましょう.(そのためにも,前もって,ちょっと病気の知識を持っていくと,
より良いですね.)
肝炎ウイルスにはB型とかC型とかありますが,これ以上の話は,さすがに細かくなってしまいますので,
実際に外来に来たときに,話をさせていただきます.