今回、本当に久しぶりにフルで肝臓学会に参加してきました。
これまで、さすがになんとなく、二日間通しで学会に出て、クリニックを留守にする勇気がありませんでした。
二日間、まず初日は、主にB型肝炎についての演題を聞いてきました。
そして、二日目、昨日はC型肝炎を中心に聞いてきました。
最初に思ったことは、人が多い!
今回の学会を主催した小池先生の話では、二日間で、2900人あまりが来場されたそうです。
これは、肝臓学会総会としては、最も多い人数だとか。
やはり、震災の影響で、みんな停滞していたのが、学問を止めてはいけないという気持ちの表れでしょうね。
次に、肝臓領域の日々の進歩は本当にすごい!
僕が、虎の門病院で肝臓の現場の最前線で働いていた5年前と、今では、びっくりするほど、時代が変わっていました。
最近は、C型肝炎のインターフェロンの治療効果に、人間側の要素でSNPという、遺伝子の単塩基対の変異が関係しているということが、分かってきているのですが、僕がそのSNPを実験室で調べていた時と比べると、今は、1時間半くらいで、わっと結果が出てくるということで、もう目が丸くなってしまいました。
そして、やはり最大の感心は。
わが虎の門時代からのボスである肝臓学会の重鎮、熊田博光先生が、この大きな肝臓領域の時代の流れの中でも、相変わらず最前線で、トップを走っているという事実でした。
僕が虎の門にいたときも、最先端でトップを走っていたのですが、今回の学会では、より加速していました。
うーん、どこからあのパワーは湧いてくるのだろう。
これからも、あの向上心を見習って、僕も精進しようと誓ったのでした。
次回、もうちょっと学会ネタでいきます。