染谷貴志 院長ブログ

染谷貴志 院長ブログ

なんと、本が出る模様でございます(2012年1月13日)

これが、今年最初の院長ブログの投稿でした。
なんか、年初からずっと、バタバタしている感じがします。

ブログを読んでくれている、ごく少数の皆様、今年もよろしくお願いします。

さて、タイトルのように、今月27日、本が発売されます。
なんと、著者が私でございます。
まあ、そうはいっても、対象となる読者は、製薬会社の医薬情報提供者(MR)がメインで、患者さんや、一般の読者が普通に読む本ではありません。

ですが、やっぱり、僕のような、ごくごく普通の開業医が本を出版するなんてのは、後にも先にもこれだけかもしれませんので、
せっかくですから、告知させていただこうかと。

タイトルは、『ドクターは、そう考えないよ 〜ドクターとMRのギャップを埋める10枚の処方せん〜 』
本の表紙.jpg

うちのクリニックのHPのトップページにも、その本の紹介が「書籍紹介」という形で出ております。
見てみてくださいね!
そめくり

投稿者: 染谷 日時: 20:16 | | コメント (0) | トラックバック (0)


インフルエンザも含めて年末年始は注意!(2011年12月26日)

皆様、こんにちは。
今シーズンは、うちのクリニックでも、先週まで一人もインフルエンザは出ていませんでした。
それが、今日、ついに一人、検査陽性。

もちろん、インフルエンザが特別な病気ではありません。
いうならば、一種の風邪で、ただ他の風邪よりも熱が長引いたり、倦怠感が強く出たりすることがあるという特徴はあります。
最近は、ワクチンを打っているために、軽い症状で終わる人もいるし、インフルエンザの検査キットも100%ではありません。
だから、これは絶対インフルエンザ!とも言えないし、これは絶対違うとも言いにくいものです。

ただインフルエンザも含めて、風邪を引き起こすウイルスは、今の時期のように、乾燥して寒い時に繁殖しやすいのです。
つまり、インフルエンザだけでなく、他のウイルスも感染が広がりやすいので、注意が必要です。
これらのウイルスは、飛沫感染といって、咳やくしゃみで、拡散していきますから、これからの年末年始、人が大勢集まるところで、広がっていくというのは、わかりますよね。

寒い中、初詣に行ったり、旅行にいったり、イベントで集まったり。
くれぐれも、感染予防できるものはしましょう。
うがい、手洗い。マスクは、感染防御には??という意見もありますが、他にばらまかない、喉を加湿するという効果もありますので、人ごみに行かれる時は、しておいたほうがいいのではないでしょうか。

投稿者: 染谷 日時: 14:42 | | コメント (0) | トラックバック (0)


在宅医療の研修会に参加予定(2011年12月 7日)

インフォメーションのところでも、お知らせさせていただきましたが、年明け早々の1月14日土曜日に臨時休診をいただきます。
土曜日の休診ということで、ご迷惑をおかけしますが、ご容赦ください。

さて、この日は臨時休診にして、何をするかというと、タイトル通り在宅医療の研修会に参加してきます。
10時から16時なので、どうしても、診療を休診にしないと、参加できないのです。
もう覚えている人はいないと思いますが、去年の11月(約1年前)にも、このシリーズの研修会に参加してきました。(そのために、クリニックを臨時休診にさせていただいた過去が・・・)
去年の研修会での講師の中村氏に加えて、在宅医療専門クリニックの理事長の島田先生が講師で参加すると聞いて、再び研修会に参加することとしました。
ちなみにこのお二人は、去年一緒にカンボジアにボランティアに行ってきた仲間でもあります。

どうして、在宅医療の研修会に参加してくるのか。

現時点で、うちのクリニックは、何人かの患者さんに対して、往診はしております。
しかし、本格的に在宅医療を行なっているわけではありません。
ですが、日頃うちのクリニックに来院してくれている患者さん、そしてそのご家族のご要望からすると、どうしても、これからは在宅医療をしていかなければいけないだろうと、いつも考えています。
一人ドクターで、クリニックの外来、そして在宅医療となると、無理があることかもしれません。
今後、どういう方向になるかは、まだまだ未確定ですが、具体的なイメージを膨らませるためにも、参加を決めた次第です。
そういったことで、クリニックに来院されるみなさまに、ご理解をいただけるとありがたく思います。

ちなみにこんな会です。
これからの福祉と医療を実践する会 特別研修会

投稿者: 染谷 日時: 16:27 | | コメント (0) | トラックバック (0)


いやー、風邪を引いちゃっていました(2011年11月21日)

先週木曜の夜くらいから、寒気がして、節々も痛くて、いやーな予感がしていたんです。
で、その日は晩酌もせずに、おとなしく就寝。
翌日金曜も、もちろん診療があるので、風邪薬を飲んで、一日仕事をしてました。
が、倦怠感がより強くなり、熱も37℃くらいの微熱がありました。
なんと、二日続けてアルコール消毒もしないで、この日も22時には就寝。
が、しかし、夜中から寒くて、寒くて、「こりゃ、熱が上がってきたな」とわかるわけです。
土曜早朝、熱を測ると、38℃。そうは言っても、内視鏡の予約も入っているし、はい、そうですかと、クリニックを閉めるわけにもいかず。
対症療法もいいところですが、解熱剤飲んで、汗かいて、熱下げて、仕事に行きました。
なんとか、一日の仕事を終えましたが、僕は風邪引くと、かならず咳が長引くんですよ。
で、やっぱり、また咳が出る、出る。
マスクをして診療をしているので、患者さんからも、「あら、先生、風邪ですか」なんて突っ込まれてしまいますし。

熱はどうにか、1日で収まるも、本当は、昨日、日曜、自分のラグビーの試合があったのですが、さすがに今日以降の診療のことを考えると、参加を辞退せざるをえませんでした。
せっかく、この半年で体重を5kg落としたので、少し走れるようになったか、試してみたかったのですが・・・残念。

今日になって体調は随分回復しましたが、まだまだ咳が続いています。
咳止めのせいで、少し便秘にもなっているし。

今も、外来が終わって、ちょっと気が抜けたせいか、咳き込みながら、この文章を打っています。

皆様も、くれぐれも、風邪引かないように、気を付けてくださいね。

投稿者: 染谷 日時: 19:25 | | コメント (2) | トラックバック (0)


久々の満員電車で思うこと(2011年11月11日)

いやー、今日は朝からやられました。
普段、車だったり、自転車で通勤している僕ですが、夜会合があったりするときは、電車で朝通勤します。
頻度は、少ないのに、そんな日に、ぶち当たってしまいました。

自宅のある田園都市線のあざみ野駅に行くと、構内放送。
「駒沢大学駅で、人身事故があったため、田園都市線は二子玉川と中央林間の折り返し運転となります。」
一瞬、家に戻って車で行くか、悩んだんですよ。
だけど、自分のクリニックのある駅までは、動いているというので、ついつい、電車も来たし、乗っちゃいました。
その時点で、満員電車でした。
でも、それはほんの序の口。ノロノロ徐行運転で、ひと駅ごとにどわーっと、また人が乗り込んできます。
もう、踵を浮かしたら、次に降ろした時には、他の人の足があるような感じ。
全く身じろぎが出来ない。
でも、最初から手に持っていたiPhoneだけは使えていたので、フェイスブックで実況中継をしながら、クリニックには、電話をして、朝の内視鏡検査にちょっと遅れそうだから準備をお願いしました。(普段は、電車で、電話なんてしませんよ。今朝は、ほんの数十秒、小声で電話しちゃいました)

梶ヶ谷の一つ手前、宮崎台駅で、10分くらい、停車していたかな。
その時、ラグビーをやっていた僕でさえ、「うわ!モールの中にいる気分」と思っていたくらいだったから、小柄な女性とか、通学中の子供たちはもっと辛かったと思います。

それでも、少なくとも僕の周りの乗客は誰一人として、文句を言わず、ダマーって耐えていました。
そして、宮崎台駅のホームにいる人たちも、無理やり電車に乗ろうとせず、次の電車を整列して待っていました。
やっぱり、日本人って、忍耐力、ありますね。

僕は、勤務医の頃もラッシュが嫌で、朝早く通勤していたので、今朝の超満員電車による通勤で、朝から体力を使い果たした気分です。

同じ経験をされた皆様、おつかれさまでした。
そして、毎日満員電車で通勤される皆様、ご苦労様です。

東急電鉄の駅員さん、きっと僕の知らないところで、八つ当たりに近い文句、言われたと思いますが、へこたれずに頑張って下さい。

投稿者: 染谷 日時: 11:55 | | コメント (0) | トラックバック (0)


ただいまダイエット中(2011年10月28日)

皆様、このブログでは、ご無沙汰でした。

いろいろとブログにアップしようと思うことはあるのですが、ついつい、更新が滞ってしまい、すいません。
さて、タイトルに書いたように、地味にダイエット中です。
ここにアップして、逃げ道を塞ぐという作戦ではないのですが・・・

自転車で通勤したり、ジムでトレーニングしたり。
まあ、ちょっとこの季節、仕事のほうが忙しくなり、ジムに通う時間をつくるのが難しいということもありますが・・・

食事も、夜の炭水化物をやめてみたり、栄養のバランスを考えて、食べるようにしたりもしています。
先日、沖縄までセミナーを受けにいったのですが、その時に教わった低速回転のジューサーをつい買ってしまったり!!
ヒューロムジューサー
これで、最近は、朝はフルーツの生ジュースを飲んでおります。

ヒューロムジューサー

で、経過はどうかって?
まあ、ようやく半年で3.5kgくらい減りました。
あと3.5kgくらい減らそうと思っております。

投稿者: 染谷 日時: 14:07 | | コメント (3) | トラックバック (0)


今年のインフルエンザワクチンについて(2011年9月28日)

皆様、こんにちは。

今年も、例年通り、予約なしで、来ていただいたら、接種します。
概略としては、

・去年と全く同じで、季節性、一昨年新型と呼ばれた株の両方が含まれたワクチンの1本接種です。

・65歳以上の川崎市民は、例年の季節性インフルエンザワクチンと同じように、自己負担金1500円で年内打てます。

・65歳未満の方は任意接種となりまして、1回3150円です。

今年からの変更点として、小児の接種量が変わります。
生後6ヶ月〜3歳未満:1回0.25ml 3歳〜13歳未満:1回0.5ml
これを、2回接種となります。
ただ、接種量が国際標準まで増えましたので、去年2回ワクチンを打っているお子様は、1回接種でもいいと考えられます。
ただし、それでもやっぱり不安だという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、2回目もちゃんと接種させていただきます。
クリニックに来院されたときに、おっしゃってください。去年、ほかで2回打っているけど、どうか?とか、やっぱり2回打ちたいとか。
で、料金は、1回目も2回目も、一律3150円とさせていただきます。

10月1日から、ワクチンの在庫がなくなるまでは、受付します。
一応、メーカーは、小児の接種量が増えた分は、計算して、製造量を増量していると言っていますが、どこまで大丈夫かは、正直わかりません。入手出来る限りは接種を続けていきたいと思いますが、品切れの際はご容赦下さい。

詳しくは、受付窓口でご確認ください。

投稿者: 染谷 日時: 18:40 | | コメント (0) | トラックバック (0)


インフルエンザについての講演を聞いてきました(2011年9月 7日)

一昨日、川崎市の高齢者インフルエンザワクチン接種事業の説明会に参加してきました。
そこで、けいゆう病院の菅谷 憲夫先生の講演を聞いてきました。
「インフルエンザ対策 高ウイルス薬とワクチン」というお話です。

今回は、この講演で聞いてきた内容について書いてみたいと思います。

一昨年、去年と、新型インフルエンザが騒がれましたね。で、そろそろその新型インフルエンザに対する世界各国の治療などの対応、死亡者数、もろもろのデータが出てくるようになりました。
昨日の講演では、その辺の比較から、話をされていました。

2009年の新型インフルエンザ(H1N1)の流行による死亡

・アメリカでは12000人が死亡し、1280人の小児が死亡
・一方、日本の死亡率は極めて低く200人の死亡にとどまっていた(小児は40人)
この極端な死亡数の差は・・・
タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬を早期に投与した結果、インフルエンザの重症化を防ぐことが出来たため

インフルエンザ関連の死亡原因
・欧米諸国の大半の死亡は、インフルエンザ発症後4-5日で起きるウイルス性肺炎が原因急激に重症化し、またインフルエンザが発症した当初には、どんな人が重症化するか、わからない。この重症肺炎は肺炎が起きてからタミフルなどを使っても全く効果がなし
インフルエンザが発症した早期に、タミフルなどを使うことによって、重症肺炎を防止出来るという結果だった。
・一方、日本では、この重症肺炎が発生なし
ただし、軽症の健康な小児、成人までインフルエンザにかかった全員に、抗ウイルス薬を投与するということが出来るのは、多分、世界で日本しか出来ない・・・

日本産婦人科学会の英断
日本では産婦人科学会の英断により、妊婦にも積極的に抗ウイルス薬の投与を行なった。その結果、日本では、N1H1による、妊婦の死亡はゼロだった!
これに対しては、国際学会で、他の国の研究者から、半分真顔で、「日本は少子化が進んで、妊婦がいないから、死亡もないのでは?」という話も出たらしい。

タミフル耐性の問題

抗ウイルス薬を使うと、耐性菌の話が問題になります。しかし、実際に耐性が問題になるのは、それまでにタミフル投与を行なっていない人から、耐性ウイルスが検出された場合(これを自然耐性という)で、この場合には、世界中に広がっていく可能性があります。一方、タミフルを投与している人から耐性ウイルスが見つかっても、このウイルスは増殖が悪く、次の人に感染した時にはもう耐性ウイルスは消失しているという経過を辿ります。
日本で今までに治療により出現した耐性ウイルスの人から人への感染例の報告はほとんどなく、重症化した例の報告もない。

インフルエンザに対するワクチンの効果

・以前の日本における学童集団ワクチン接種を振り返ってみると、集団接種をすることによって、学級閉鎖は減っていた。
・しかし、それ以上に影響が大きかったのは、集団接種をしている時代は、インフルエンザによる高齢者の死亡が減っていたということ。
→学童のインフルエンザ予防接種によってインフルエンザの蔓延を防ぎ、その結果、高齢者のインフルエンザによる死亡を減らしていた。
・また、学童集団接種をしていた時代は、1歳から4歳の幼児のインフルエンザ脳症による死亡が減少するという結果が得られていた。
→学童のインフルエンザ予防接種によってインフルエンザの蔓延を防ぎ、その結果、幼児のインフルエンザによる死亡を減らしていた。

つまりは、ワクチンは、その人個人を防衛するのではなく、伝染防止効果により、集団防衛に役立つということ。もちろん、ワクチンによってその個人が感染しても、軽症で終わる可能性があるというのは、ありますが。

まあ、こんな話でした。
それ以外にも、インフルエンザ脳症には、日本人では遺伝子多型が関与しているのでは、とか、抗インフルエンザ薬の種類についての話なども出ていました。

まとめると、
やっぱりインフルエンザにおいては、早期に抗ウイルス薬を使ったほうがいい。
ワクチンは、社会全体での好影響あり。ただし、死亡率を下げる効果はないだろう。

そんなところだったでしょうか。

投稿者: 染谷 日時: 15:42 | | コメント (0) | トラックバック (0)


ドーピングについても知っておいて欲しい!(2011年9月 6日)

前回は、ラグビーにおいての「脳震盪」の取り扱いについて、書きました。

今日は、ちょっとドーピングについて、書きたいと思います。
先だって、ラグビー日本代表の選手が、ひげを伸ばす塗り薬で、ドーピングにひっかかって、2年間の活動停止になってしまいました。
また、女子重量挙げの選手が、花粉症の薬で、全日本選手権の優勝を取り消されてしまいました。

やはり、スポーツの健全性、そして選手の安全性を考えても、ドーピングはしない!させない!
でも、気が付かないうちに、禁止薬物が含まれていたということも多分にありますよね。

普通の人のイメージでは、薬で筋肉隆々になる、足がバンバン速くなる、特別な薬を飲むことが、「ドーピング」だという感じかもしれません。
しかし、実際に禁止されている薬物というのは、いろいろな薬に含まれているのです。
よって、スポーツに従事する競技者、指導者、そして処方する立場のドクター、薬剤師は是非知識として知っておいたほうがいいと思います。

・ドーピングって何?
ドーピングとは、競技能力を高めるために薬物などを使用することで、スポーツにおいて厳しく禁止されています。ドーピング検査で禁止物質が検出されれば、治療目的であっても制裁が課されることがあります。

・ドーピングはなぜ、してはいけないのか?
(1) スポーツの基本理念(=フェアプレー)に反する→スポーツの価値を損ねる
(2) 選手の健康に有害である→副作用
(3) 社会悪である→薬物汚染、青少年への悪影響

・禁止物質・禁止方法はどこでわかるのか?
禁止物質・禁止方法は、世界ドーピング防止機構(WADA)の禁止表に掲載されていますが、日本アンチ・ドーピング機構のホームページからも日本語版がダウンロード出来ます。
禁止表

競技会だけでなく、いついかなる時も禁止の物質・方法、競技会の時のみ禁止の物質・方法、特定の競技において禁止される物質にわかれます。
ちなみに、この禁止表は、毎年1月1日に更新されることになっています。

選手は、ただ病院で治療のためにもらった薬を飲んでいるだけと思っても、実はその中に禁止物質が入っていることがあります。
「えー、そんなこと言ったって、わからないよ」と言わずに、普段から、薬に関して、意識するようにしましょう。

たとえば、薬剤師会ドーピング防止ホットラインという、問い合わせ窓口も各都道府県にあります。
薬剤師さん向けのガイドブックなども出ています。
ドーピング禁止ガイドブック

あと、病院に受診した際には、必ず「自分は、なになにのスポーツをしていて、競技会にも出ています。ドーピングに引っかかる薬は、今日の処方される薬には入っていませんか?」と聞くのもいいでしょう。

あなたが、ふと、風邪を引いて、病院に行きました。
「あ、風邪ですね。じゃあ、風邪薬を。」といって、葛根湯を処方されました。
「あ、鼻風邪かな。じゃあ、それにあうように。」といって、小青竜湯を処方されました。

これ、どちらも、ドーピング検査では、ひっかかります。
これは、この二つとも、麻黄という成分が含まれていて、これは興奮作用があるエフェドリンが含まれているからです。
そうです。もしかしたら安全かと思われている漢方薬でも、ドーピングに引っかかることもありますし、それ以外の薬でも、可能性は十分にあるわけです。

初回の違反であっても、どんな競技でも原則、2年間の活動停止です。
ドクターのほうも、普通に処方する薬に、こういった成分が含まれているわけです。是非、確認する癖をつけましょう。

ただし、たとえば、気管支喘息でどうしても発作の時の吸入薬が必要だという人もいるでしょう。禁止薬物の中でも、事前申請しておけば、許可が得られる薬剤もあります。これは、治療上必要であり、他に治療法がなく、使用しても競技力を高めないものに限定されてはいますが。
かかりつけの主治医の先生と相談しましょう。

避けられるドーピング違反は沢山あります。くれぐれも、日頃から注意して、せっかくの競技生活が、つらいものにならないよう、日々精進してください。

日本体育協会でも、ドーピングに対してQ&Aを作っています。
Q&A/ドーピング防止


日本アンチ・ドーピング機構のサイトには、ドーピング防止に対しての、E-ラーニングのサイトもあります。
Real Winner

投稿者: 染谷 日時: 15:48 | | コメント (0) | トラックバック (0)


ラグビーにおける脳震盪の取り扱い(2011年9月 5日)

昨日、ラグビーの協会の会議に出てきました。
そこで、脳震盪についての話がありました。もちろん、他の競技では、異なってくるのですが、これくらい厳しく取り扱いしていかなければならないんですよということは、周知する必要があると思いますので、このブログにも書きたいと思います。

ラグビーにおける脳震盪の扱い
これまで、「脳震盪を起こした場合」には、ラグビーの試合中、即座に退場しなければなりませんでした。今回、よりプレーヤーの安全を重視するという考え方から、「脳震盪の疑い」でも退場となるように変更となっています。
それぞれのチームの事情から、脳震盪で退場、もしくはその後選手が出場停止となることで、様々な影響が出るかとは思いますが、その選手の人生は、そこで終りではありません。セカンドインパクトシンドロームという言葉もありますが、脳震盪のダメージが残っている間にもう一度脳震盪を起こすと、極めてシビアな状態になることがあります。また、脳震盪を繰り返すと、将来になって、様々なダメージが出てきます。
そこをキモに銘じて、指導者はしっかりと選手の安全を第一に考えて欲しいものです。

で、僕ら医療従事者がどうすべきか、またラグビーに関わる人たちがどうすべきかを再確認するために、ここに備忘録として、昨日の会議で聞いてきた話をざっとまとめておこうと思います。

まず、試合中(もしくは練習中)に「脳震盪/脳震盪の疑い」を発見したら!
1.「脳震盪の疑い」の所見を再度確認します
2.「脳震盪の疑い」の症状を確認します
3.バランステストを行います
この1-3の順番で確認して、一つでも異常があれば、「脳震盪の疑い」と判断します。
すなわち、この判断がついたら、退場→医師の診察/医療機関受診→段階的競技復帰です。

さて、では、どういったことをもって、「脳震盪の疑い」と見るのか。

上記1の「脳震盪の疑い」の所見とは。
頭部、顔面、頚部あるいはほかの部位への衝撃の後で、以下の所見がみられる。
・意識消失
・ぼんやりする
・嘔吐
・不適切なプレーをする
・ふらつく
・反応が遅い
・感情の変化(興奮状態、怒りやすい、神経質、不安)

次に上記2の「脳震盪の疑い」の症状とは。
・頭痛(プレーを続けることができない程度)
・ふらつき
・霧の中にいる感じ
・以下の質問に正しく答えられない(見当識障害・記憶障害)
→自分のチーム名を言いなさい
→今日は何月何日ですか
→ここはどこの競技場ですか
→今は、前半と後半のどちらですか

上記3のバランステストとは
「利き足でないほうの足を後ろにして、そのつま先に反対側の足の踵をつけて一直線上に立ってください。両足に体重を均等にかけ、手を腰にして、目を閉じて20秒間じっと立っていて下さい。もしバランスを崩したら、目を開けて元の姿勢に戻してまた、目を閉じて続けて下さい」
このテストで、
20秒間で、6回以上バランスを崩したら(下記のようなことが起こったら)、退場
・手が腰から離れる
・目を開ける
・よろめく
・5秒以上、元の姿勢に戻れない

これまでを、まとめます。
まず、「脳震盪の疑い」の所見が見られたら退場です。
また、「脳震盪の疑い」の症状があったら、これまた退場です。
どちらもなんともいえないなという時に、バランステストをして、上記に引っかかったら、やはり退場です。

これらは、その試合にマッチドクターがいる場合は、ドクターが判断します。
もしくは、日本体育協会公認アスレティックトレーナーで、さらに日本ラグビーフットボール協会の指定した講習を受講した有資格のヘルスケア専門家がいる場合は、その方が判断します。
もし、ドクター、ヘルスケア専門家ともに、居ない場合は、レフリーが上記の判断を行います。

で、その後、病院にかかってもらうわけですが、ここで強調しておきたいのは、脳震盪の場合、速やかに症状は改善していき、画像検査でも異常がみられないことが普通です。よって、翌日病院を受診したときはなんでもないことが多いのです。かかった病院の先生から、「脳震盪?うーん、大丈夫じゃないかな」と言われても、グラウンドで、「脳震盪の疑い」ということで、退場になっていたら、これは「脳震盪の疑い」として対応しなければならないということです。

指導者としては、大丈夫だったら、是非、次の間近に迫っている試合にその選手を出したいと思うでしょうが、選手の安全を考えて、絶対にそんなことはしないで下さい。

で、脳震盪/脳震盪の疑いと言われた選手のその後の対応です。

段階的競技復帰が必要になってきます。
翌日からもずっとドクターが帯同している状態(日本では、トップリーグを想定)という特殊な選手を除いて、基本的には、受傷後最低14日間は、いかなる運動も禁止して安静にします。その後、決められた強度に応じて徐々に運動強度を上げていきます。
競技復帰までは、最低受傷後21日かかります。その一歩手前で、医師の診断が必要になりますので、ここの辺りは、しっかりと確認してください。
日本協会のHPにも、脳震盪についてはアップされています。
IRB第10条 医学的関連事項「脳震盪」についてのレギュレーション改定に関して(通達)

繰り返しになりますが、例えば、チームの中心選手が、3週間試合にでられない、これは、心情的には、なんとか避けたい事と思います。しかし、選手の安全を考えて、くれぐれも、指導者が率先して、この規律を守るようにしてください。
また、こういった安全に対する取り決めを、周りでまだ知らない人がいたら、それとなく、教えて上げてください。
この記事をプリントアウトしてくれてもいいですし。

脳震盪だけでなく、「脳震盪の疑い」でも、段階的復帰となります。

投稿者: 染谷 日時: 11:05 | | コメント (0) | トラックバック (0)


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